[仕様]
Ⅱ スウェル鍵盤
1,ブルドン 8feet
2,フルート 4feet
3,フルート 2feet
4,クインテ 11/3feet
Ⅰ 主鍵盤
5,プリンツィパル 8feet
ペダル
6,ズッバズ 16feet
カプラー
Ⅱ/Ⅰ 1/P Ⅱ/P
トレムラント
Ⅱ スウェル鍵盤
1,ブルドン 8feet
2,フルート 4feet
3,フルート 2feet
4,クインテ 11/3feet
Ⅰ 主鍵盤
5,プリンツィパル 8feet
ペダル
6,ズッバズ 16feet
カプラー
Ⅱ/Ⅰ 1/P Ⅱ/P
トレムラント
2007年5月、カトリック湯川教会にパイプオルガンの設置のため、
ドイツからパイプオルガンビルダーのトーマス・ヤン氏がやってきました。
ヤン氏は 自らオルガン工房を持ち、ドイツ本国はもとより、
世界各地に納入されているオルガンは高い評価を受けています。
パイプオルガンは設置する場所の空間に合わせて作ります。 ここの教会のオルガンは世界に一つしかないオーダー品です。 設置する場所を確認し、工房で設計製作、組み立てを して最終チェック後、 一度ばらばらにしてコンテナに積み込み、移動。 ここで2週間近くをかけて再度組み立てを行い、最終チェックと 最終整音作業を経て完成しました。
この写真は、鍵盤の動きをパイプの弁へ伝えるための ローラーボードというからくりです。 このように、オルガンはとても精密に作られ、 それら全てが一体となって作動することではじめて 楽器としての生命が生まれるのです。 ひとつひとつの小さな命があの膨大なエネルギーとなり、 われわれの心に響きます。
現代のパイプオルガンは、音を鳴らすためのからくりが電磁式のものもあり複雑化していますが、 それは、パイプオルガンが現代の教会やコンサートホールによりマッチするための進化だと思います。 しかしそこの空気を使ってパイプから生の音が出ることそのものは大昔から全く変わっていません。 変わらない事のすばらしさを身近で体感できるのです。
ひとつひとつのパイプの音を気をつけて聞くと、
実はそれぞれ違った個性があり それらが息づいています。
「それらは違っているからいい。個性が調和することで 楽器が生きる。」
By Thomas Jann