2016年11月、日本を代表するピアノ調律師 鶴田昭弘さんが死去されました。
鶴田さんは、当時スタインウェイ日本総代理店だった松尾楽器商会の技術者として
数多くのコンサート調律を手掛け、素晴らしい音をアーティストと聴衆のこころに
残してくださいました。
卓越した技術力はもちろんとても深い洞察力をお持ちで、
「技術者はこうあるべき」という技術者像や、ピアノが持っている素の姿を
具現化する技術を直接教えていただけた事は、私にとって本当に大きな財産となり、
私の現在ピアノ技術者としての仕事の原動力となっています。
長い間日本のピアノ技術向上をけん引し、また多くの技術者やアーティストに
愛された鶴田さんに感謝するとともに、哀悼の意を表したいと思います。
ありがとうございました。